我々が歯列矯正治療に使用しているテクニックとアプライアンス(装置)には多くの種類がありますが、真にシンプルで役に立つ治療システムを作り出そうと、エッジワイズ(Angleにより体系づけられた歯列矯正治療法で、歯の移動にエッジワイズワイヤを用い、歯の三次元的移動を行い理想的な咬合を確立する矯正治療法)臨床家の良い点の多くを組み合わせるという試みがなされてきました。
それはKISS(Keep It Simple,Sir)の一語に要約されると思います。
各部位に適した最も有効なブラケットの形態を選び、更に改良して歯列矯正治療の効率が良いアレキサンダーディシプリンを完成しました。複雑なワイヤーの屈曲をする代わりに、そのメカニクスをブラケットに組み込むことによって、アーチワイヤーの製作をシンプルにしました。
歯列矯正医は患者にアプライアンス(装置)をただ取り付けるというのではなく、エッジワイズ法を熟知した上で、それを理性的かつ積極的に応用して矯正治療しなければなりません。そこで、アプライアンスでなく、ディシプリン(学問・訓練)という用語を用いることにしたのです。



